和傘の種類 蛇の目傘など

    傘の中で和傘和傘といっても、今の日本人にはあまりなじみがないかもしれません。しかし、和傘には長い歴史があり、数十年くらい前までは、洋傘(こうもり傘)よりは、和傘のほうが広く使われていました。

    現在では、これも少なくなった和服の時に限定的に使われたり、お店のPR用、旅館の貸し傘とか、残念ながらあまり広くは使われていませんが、風情のあることには間違いありません。

    和傘の材料、種類などについて、概略をご紹介しましょう。

    (1)和傘の呼び方について
    和傘は”からかさ(唐傘)”とも呼ばれてきました。むしろ、唐傘のほうが一般的だったかもしれません。和傘といっていますが、和傘は昔、文字どおり唐、中国から伝来したものです。

    当時は唐傘といってもあまり違和感はなかったようですが、あらためて”和傘”は”唐傘”なんだというと、なんとなくおかしな気分にもなりますね。
    ただし、一説には”からかさ”は”からくり傘”から転じたという意見もあるようです。すぼめる仕組みが”からくり”ということです。

    (2)和傘の材料、構造について
    和傘の材料についてですが、基本的には竹、木、紙(絹が使われることもあります)、糸、防水用の亜麻仁油、若干の金具などです。洋傘の場合の金属と布地(化学繊維が主流、またビニールのことも)と基本的にことなります。材料の違いから和傘のほうが重たくなってしまいます。

    また、構造的に和傘は、すぼめたときに、紙地が傘の内側に自動的に畳まれるようになっていて、洋傘のように布地が、外側に出るものではありません。

    (3)蛇の目傘
    和傘の代表といってもいいですね。童謡に「あめあめふれふれ、かあさんがじゃのめでおむかえ、うれしいな」に出てくるように以前はなじみ深いものでした。ご存知のように”蛇の目”というのは”へびの目”で、傘を開いて上から見たときに、模様の同心円がへびの目のように見えるところから、”蛇の目傘”と呼ばれています。

    美しく、やや華奢な女性向けの傘という感じですが、実は”蛇の目傘”には無地のもの、変わり模様のものなどもあり、現在ではやや華奢で軽い傘を”蛇の目傘”と呼ぶようになっています。

    (4)番傘
    和傘の普及品で、広く一般に使われていました。柄も太めで頑丈な作りです。番傘という呼び方は、作る職人の印や大家が使用人たちのために沢山所有するのに番号を入れていたから、などといわれています。現在では、蛇の目傘が前記のように、細め、華奢な女性的なもの全般を指すのに対し、頑丈な男性的なものを”番傘”といっています。

    (5)羽二重傘
    蛇の目傘のバリエーションです。普通の蛇の目傘は地が紙ですが、羽二重傘は、紙の内側に羽二重の布地を張り、二重にしています。大変高品質を感じさせる傘です。

    (6)野点傘
    お茶の野点をするときなどに使われる大きな傘で、支柱などで固定します。店先での日除け、飾りなどにも使われていますね。この種の傘は”つまおれ(端折れ、爪折れ)傘”と呼ばれることもあります。

    (7)舞踊傘・日傘
    地が紙ではなく絹張りになっていて、軽いので舞踊などに使われます。雨には適しません。



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